午前中に農政事務所へ、農産物検査員の技能確認会へ行ってきました!
農産物検査員とは簡単に言うと。。。
穀物を見て、その状態から1等、2等、3等、規格外という等級を付け、年産や品種銘柄の確定をする人です。
醸造用玄米はさらに上の特上、特等という等級もあります。
一般流通するお米はこの等級によって値段が変わります。
また、この検査を受けないと、いくら農家さんが「うちが作ったのはコシヒカリだよ」と言っても、
JAS法上「コシヒカリ」という表示はできません。
スーパーや米屋さんで年産や銘柄の表示がしてあるお米は全て「農産物検査を受けたお米」ということになります。
ちなみにこの検査を受けないお米のことを一般的に未検査米と言います。
農家さんから直接もらったるするお米の大部分は未検査米ということになりますね。
なんか未検査米っていうと、
残留農薬のチェックがされてなさそう、
とか
安心なものなの??
といった感じを受けますが、その実、農産物検査とは単純に見た目の検査な訳です。(数値的な面では水分は測りますが。)
農産物検査は豆や麦なども検査対象ですが、
自分は限定的で、水稲うるち玄米、もち玄米、醸造用玄米の検査のみ可能です。
この農産物検査、
見た目の質で簡単に○等と括りますが、これも内容は様々。
同じ2等でも、「整粒不足」「着色」「死米」「異種穀粒の混入」などなど格付け理由というものがあります。
米屋としたら格付け理由が「カメ虫被害の着色」なのか「胴割れ(被害粒)」なのかでは段違いの差です。
着色は色彩選別機で選別できますが、胴割れは炊飯した時点で割れてしまうとべちゃべちゃなご飯になります。
んでその技能確認会、今回は大きく4つのコーナーに分かれています。
1、水稲うるち玄米の等級付け(20点)
2、醸造用玄米の等級付け(10点)
3、水稲もち玄米の等級付け(10点)
4、産地品種鑑定(10点)
このそれぞれで8割以上の正解で合格です。
不合格の場合は研修をするということらしいです。
最終的な合否は郵送で送られてくるとのことですが、その場で簡単に回答のチェックをされました。
(答えは教えてもらえませんが。。。)
完璧との言葉をもらえたので、まぁ大丈夫だったのでしょう。
一安心でした。
せっかく農政事務所に来たので、事務室に顔を出して米トレサ法のことなどちょろっと聞いて帰りました。