5代目ブログ「米屋のホンネ」

島根県松江市の藤本米穀店5代目、藤本真由です。

創業明治26年、細く長く、地元島根で米屋を営んでいます。

【No.059】平成20年09月02日 雹(ひょう)による被害(仁多・日南)

昨日の昼過ぎ頃、JA雲南のIさんから社長の元へ連絡がありました。

どうやら先日の雹で仁多の鳥上地区近辺の稲が全滅らしいとのこと。

その一報を受けて、二人で即、仁多へ向かいました。

ほんの1週間前に田んぼの状況を見ようと仁多へ行ったばかりだったのに、

まさかこんな形で再度仁多へ向かうとは思ってもみませんでした。

今回見に行ったのは、山県(やまがた)、竹崎、阿毘縁(あびれ)。

山県と竹崎は島根県の仁多ですが、阿毘縁は鳥取県の日南です。

当社がこのHPにしろなんにしろ「仁多米と中国山地のお米たち」としているのは、

このような日南のような地域もあるからです。

地図で見たら分かる通り、日南阿毘縁は鳥取ではあるものの、

島根でお米がおいしいと有名な仁多と本当に変わらない場所に位置します。

実際行ってみると峠を越えた反対側、県境すぐのところにあり、

標高だけなら仁多よりも高く位置する田もあります。

県境や地域の名前なんて結局人間が勝手に決めたものでしかなく、

どこ産のお米といっても本来厳密には地区では区切れないものですからね。

少し脱線しましたが、

昨日のことに戻り、15時頃に松江を出てまずは山県へ向かいました。

「全滅」と聞いていたので一体どれほどの被害なのかと心配しつつ…

山県へ向かうまでの田を見ていると何ともないように見え、

ひょっとしたらそこまでの被害ではないのかな、とも思ったのですが、

ふと目にとまった稲が何かおかしい…

穂が異常な細さ…

近づいて見てみると、なんと籾が落ちてしまっていました。

 

たまたま近くにおられた人に話を聞くと、

特に雹が降ったのは竹崎という地域だということで、次は竹崎へ向かいました。

竹崎は聞いていた通り仁多の中で雹の被害が一番大きかったです。

ここでもたまたまおられた農家の方に話を聞くと、

籾は8割方地面に落ちてしまい、残ったのは比重の軽い米ばかりとのこと。

一見籾が残っているように見えていたものの、実際付いている籾は未熟粒のような米が多いというのが現実。

今まででここまで雹が降ったのは生まれて初めてだそうです。

ガラスは割れ、車もキズだらけになり、

雹が降っていた間は本当に怖く地獄のようだったとおっしゃっていました。

竹崎の農家さんから「せっかく来てもらったんで、これ持って帰って下さい」と稲をもらいました。

ほとんどの籾が落ちてしまっています。

持ち帰った稲。

 

 

その後、帰り途中にまた別の農家さんと話をした時に、

「日南の阿毘縁は全滅だよ」という話を聞き、

そのまま引き返して阿毘縁へ向かいました。

仁多から峠を越えて、鳥取に入ったらすぐのところです。

ここでも立ち寄った田んぼで被害にあった畑の掃除をしていた農家さんに話を聞いたところ、

直径5㎝以上の雹が降り続いて、田んぼ、畑など全部全滅で、

30㎝積もったところもあるということでした。

見ると田んぼは本当に全滅。

籾が落ちる、というものではなく、もう全ての稲が茎の真ん中あたりから折れてしまっていました。

全滅とはこういうことか…と。

ピーマンも全て落ち、ナスも葉が全部落ち、ネギは粉々、柿の木は実も葉も落ちて枯れ木と化していました。

順調に育ってきて、収穫直前というこの時期に、わずか1時間の出来事でこんな状況になるとは…

農作物は確実に収量減でしょうが、

それでも雹が降ったのが人が出歩いていない時間だったことが不幸中の幸いでしょうか。

最近は全国各地でゲリラ豪雨などと言われていますが、

ときに自然は本当に恐ろしいものだな、と実感させられた出来事でした。

田んぼにて。折れてしまった稲。

掃除をされていました。手前がピーマン、奥がナス。 手前に砕けたネギ。

 

柿の木。

 

下には落ちた葉と実。

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こだわり米の専門店!
明治26年創業 藤本米穀店

ごはんソムリエが厳選したお米を販売しています。仁多米をはじめ、地元・島根のこだわり米を中心に全国発送しています。

代表的なブランド:
〇仁多米「まき」「大峠源流米」「あいのはで干し米」「櫛名田姫米」「にたひかり」
〇雲南米「うやま米」「プレミアムつや姫たたら焔米」「佐々木さん蓮華栽培米」「吉掛米」
〇飯南米「とんばら門米」「アイガモ米」
〇安来米「比田米」、隠岐米「隠岐藻塩米」「里山米」
〇石見米「注連川の糧」「美都ひかり」
〇松江米「ながえ米」「よっちゃん米」
〇宮城米「ササニシキ」