昨年のいつだったか…随分前の話になりますが、、、
お米の品質を落とすものの一つとして、「しらた」があります。
乳白、心白、背白、腹白などなどありますが、総じて「しらた」と呼びます。
精米したお米の中で透き通らない真っ白なお米がありますが、そのお米のことです。
(通常のお米は薄白く透き通っています。
説明だと分かりにくいですが、実際のお米を見てみたらすぐに分かると思います。)
テレビとかで見てご存じの方もおられるかもしれませんが、
これが多いとお米の品質は良くありません。
…が、
恥ずかしい話、「しらたが多いほど良くない」というのは漠然と知っていたのですが、
実際にどれほど品質を落とすものなのかというのは検証できていませんでした。。。
そこで、黒田店にて「しらた選別」で弾き出したお米(しらた)だけで
食味点数を計測してみました。
初の試み、真っ白な、とてもじゃないけど販売なんてできない見た目のお米です。
お米は「仁多米コシヒカリ」で本来の食味点数は「83~87点」くらいのお米です。
ここで驚きの結果が…
1回目:55点
2回目:60点
こ、これは低い…
仁多米のしらたでもこの点数。
他の産地だと…と思ったのですが、おそらくこれに関しては産地品種関係なく悪いのでしょうね。
しかし50点台なんて見たことありません。
(当然ですが…。
というか、60点台すら見たことありません)
これは当初予想していた以上に品質が悪いという結果になりました。
同じ等級のお米でも袋(生産者)によってお米の質は全く違うので、
見て白の多い玄米については注意が必要です。
このようなことはお米の流通に関わっている方はご存じな内容かもしれませんが、
なじみのない消費者の方にはそのお米が良いものなのか悪いものなのかも判断できないと思います。
ちなみにスーパーなどで買うお米の袋には必ず中身が見えるように窓があります。
お米の表示以外でお米を判断される場合、
「しらた」「胴割れ」「粒形の揃い方」の程度を見てみると良いと思います。
特にしらたはモチ米のような透き通らない白さなんで、
一目見て判断できるので、分かりやすいですね。