2月の末に仁多米が210数袋入荷しました。
我々米穀店に入荷する30kgの玄米には、
生産者名が明記してあるのですが、
この玄米の生産者名を確認すると、
そこには“奥出雲町水稲採種組合”となっています。
はてはて、私は初めてお目にかかる名称です。
なんだろうかと思い、さっそくJA雲南さんに電話で問い合わせを
致しました。すると次のようなお米だと分かりました。
1、このお米は19年産のコシヒカリを作付けするための種モミ用の
お米として栽培されたものであること。
1、種モミ用なので、栽培場所や収量が非常に厳しくされている。
たとえば、日当たりがよく、風通しのよいところで、他から稲の花粉
が飛んでこない所。
また、収量も1反あたり450kg以下に制限、などなど。
1、収穫までに幾度にわたって検査をされる。
たとえば、雑草が混ざっていないか、他の品種が混ざっていないか
また、発芽率が良いかどうか、などなど。
1、ちなみにJA雲南では、島根県のコシヒカリの種モミの約80%を
生産しているそうです。
また、生産農家への種モミの販売価格は、3kgで2000円くらいだ
そうです。
(モミをはずした玄米30kgで換算すると2万1千円くらいかな?)
これはおもしろいお米です。
それは、
種モミ用に栽培されたお米をそうだと知って食べる機会はめったには
ないからです。
そういう意味でとてもおもしろいお米なのです。
どうぞご利用くださいませ。